鮎や渓流釣りにおいて、偏光サングラスは欠かせないアイテムです。水面のギラつきをカットし、魚影を確認しやすくしてくれます。特に鮎釣りでは、川底の石の色が縄張り鮎の魚影の濃さを判断するために非常に重要な要素であり、釣果に大きく影響します。この記事では、偏光サングラスの選び方からおすすめのモデルまで詳しく解説します。
アマゾンで2000円程度のものから、数万円の高級モデルまで・・・
ホントに必要??というところも含めて、僕の使用しているコストと釣果の最適解をお伝えします。
ちなみに、僕はヘビーな眼鏡ユーザーですので、使用しているのはオーバーグラスです。普通のサングラスを探している方にも、レンズ選びの参考にはなると思います。
そもそも鮎釣り全体の費用はどのくらい必要か気になる人は、まずこちらから!
偏光サングラスが必要な理由
偏光サングラスを使うことで、釣りの快適さと成功率が大きく向上します。
1. 水面の反射を抑える
川や湖の水面は太陽光で反射しやすく、裸眼では魚影や川底の状態を確認するのが難しいことがあります。偏光サングラスを使えば、この反射光をカットして視界をクリアに保てます。
2. 魚影の確認が容易
偏光機能により、水中の魚影や流れの変化を見つけやすくなります。特に鮎釣りでは、縄張りを持つ鮎の位置を正確に見極めるのに役立ちます。
3. 水中の石の色や輪郭がはっきり見える
レンズの色によっては、水中のストラクチャーのコントラストを強調して、輪郭をくっきりと見えやすくしてくれます。特に鮎釣りでは、いわゆる4大ポイント「白泡・縦波・掘れ込み・落ち口」を見つけやすくなります。
4. 長時間の使用でも快適
強い日差しの中で釣りを続けると目が疲れやすくなりますが、偏光サングラスを使うことで目への負担を軽減できます。
偏光サングラスの選び方
釣りに適した偏光サングラスを選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。
1. レンズカラー
レンズの色は、釣りをする環境や天候によって選ぶべきです。
個人の好みもありますし、メーカーによっても違います。あくまで、一般論として。
- グレー系:晴天時に最適。自然な色合いを保ちながら眩しさを軽減。
- ブラウン系:曇天や夕方におすすめ。コントラストが高まり、水中の視認性が向上。
- イエロー系:光量が少ない早朝や日陰で活躍。
カラーとは別に、ミラー加工というものもあります。見た目は間違いなくカッコよくなります(笑)
ミラー付きにすると、ベースのカラーよりやや暗くなります。また、内側からの反射で見えにくくなることもあるようなので、フレームが上下から光が入りにくい構造になっているかどうかも重要かもしれません。
2. フィット感
長時間使用するため、顔にしっかりフィットするデザインを選びましょう。軽量で鼻パッドやテンプル部分が柔らかいものが快適です。
3. 偏光度とUVカット・・・?
偏光度が高いものほど反射光を抑える効果が強くなります。と言われますが、本当にそうでしょうか・・・? よく村田基さんも言っていますが、「水面のギラギラを取るには、色が濃くなきゃダメ!」僕もそう思います。偏光度はあまり関係ないですね・・・また、紫外線カット機能が付いていないサングラスなんて、今時そうそうありません。激安中華製は知りませんが・・・100均のサングラス等を購入する際には気を付けたほうがいいかもしれません。
4. 実は、一番重要なのは・・・可視光線透過率!
実際に見え方に一番大きく影響するのは、可視光線透過率です。一般的に釣り用の高級レンズとしてよく紹介されているタレックスのトゥルービュースポーツ(可視光線透過率30%)は、少なくとも僕には眩しすぎてサングラスの意味を成していません。雨天時や夕まずめでちょうどいい感じですね。水中を見やすくするためには、乱反射をカットするよりまず、眩しさを抑えること! 個人差はあると思いますが、僕の感覚ではだいたいこのくらいがちょうどいい明るさになります。
・汎用的に幅広い天候に対応・・・可視光線透過率 25%前後(20~30%くらい)
・真夏の晴天・炎天下・・・可視光線透過率 15%前後(10~20%くらい)
・雨天・曇天、朝夕まずめ・・・可視光線透過率 35%前後(30~40%くらい)
これを参考に、レンズ選びをしてみてください。
スペックに可視光線透過率を記載していないメーカーは・・・その時点で、選択肢から外れてしまいます^^;
メーカーさん、ぜひ可視光線透過率はカタログに記載してください。ミラー加工ありの場合も、めんどくさがらずに個別の可視光線透過率を記載してもらえるとユーザーにとってはありがたいと思いますよ。
おすすめの偏光サングラスモデル
2025年現在、市場にはさまざまな偏光サングラスが販売されていますが、僕が実際に鮎・渓流釣りに使用しているおススメモデルを中心に紹介します。
最初にも言いましたが、僕は眼鏡のヘビーユーザーですので、オーバーグラスのモデルを紹介します。目がいい人やコンタクトの人は、同じレンズの通常モデルのサングラスを選んでもらえばいいと思います。
僕はメーカーからお金をもらっているわけでも何でもないので、忖度は一切ありません(笑)
1. まずはコレ(もしくは、コレだけあればOKじゃね?)
- 商品名:Over Glass ULTRA LENS for FISHINGモデル OG4-0168 MBK (SWANS)
- レンズカラー:0168/偏光ULTRAライトグリーン(両面マルチコート)
- 可視光線透過率:26%(偏光度:90%以上)
- 価格:10,000円前後
- 特徴:ぼく個人的には、最初の1本にして最後の1本でもいいんじゃないかと思うモデルです。TALEXレンズを使用した高価なモデルより、こちらのほうが全然見やすい。僕は断然スワンズ推しです。鮎釣りやテンカラ釣りで行く河川であれば、90%くらいの天候はカバーできますし、ドピーカン時の若干の眩しさと夕まずめの若干の暗さを気にしなければ、これ1本あれば十分な超優秀モデル。価格も比較的リーズナブル、ネットのセールなどを狙えばかなりお得にゲットできます。

2. 夕方、ちょっと暗いと感じたらコレを追加
- 商品名:Over Glass ハーフリム 偏光レンズモデル OG5-0065 BRCL (SWANS)
- レンズカラー:0065/偏光フォクシーブラウン
- 可視光線透過率:30%(偏光度:93%以上)
- 価格:9,000円前後
- 特徴:偏光ULTRAライトグリーンでも少し暗く感じるときは、これにします。できれば、可視光線透過率が35%くらいのレンズがあるとピッタリだと思うんですが・・・偏光ULTRAライトグリーンよりは若干明るく見えます。ブラウン系のレンズで、水中の石の輪郭なども強調されます。以前は通常タイプもあったようですが、今はカタログ落ちしているようで、現行品はハーフリムタイプのみです。大き目の眼鏡の人にはいいかもしれません。

3. 真夏の晴天時、眩しければコレを追加
- 商品名:Over Glass ハーフリム 偏光レンズモデル OG5-0065 BRCL (SWANS)
- レンズカラー:0751/シルバーミラー×偏光スモーク
- 可視光線透過率:12%(偏光度:97%以上)
- 価格:10,000円前後
- 特徴:偏光ULTRAライトグリーンで眩しく感じる真夏のドピーカンでは、これを使います。僕の顔がデカいからか?隙間からの光の入り込みもなく、ミラーレンズですが快適に使えます。もう少しだけ明るいと、使える天候の幅が広がるかな?とは思いますが、眩しすぎるときにはやはり重宝します。南の島の海の白い砂浜などにはピッタリかも?行ったことないですが(笑)

あえて紹介します、セレブの選択
有名なタレックスのレンズは、やはり高い・・・
基本的に値引きもないので、最低でも1本2万円~になってしまいます。
タレックスをディするつもりはないですが、宣伝に非常に費用をかけており、僕の中では売るのがうまいメーカーだな、という認識です。
実際に使用してみても、スワンズのウルトラライトグリーンのレンズのほうが僕には合っていました。これは個人の好みの問題だと思うので、単に僕の目が高級品にはマッチしなかったというだけな気がします^^;
でも正直、僕ならタレックスのサングラス1本買うくらいなら、スワンズのを3本買いますね。
セレブの方は、こちらからどうぞ。



まとめ
鮎・渓流釣りを快適に楽しむためには、偏光サングラスが欠かせません。選び方のポイントを押さえ、用途や予算に合ったモデルを選びましょう。視界がクリアになることで釣果も上がり、釣りの楽しさがさらに広がるはずです。
今回紹介したものよりもっと安いサングラスは、Amazonなどでいくらでも売られていますので、チャレンジしてみるのもありだと思います!(僕が試しに買った2000円くらいのものは、ペラペラのレンズ(?)が車内の熱ですぐにダメになってしまいましたが・・・
次回の釣行には、ぜひ偏光サングラスを活用してみてください!