鮎の友釣りにおいて、水中糸の選び方は釣果に大きな影響を与えます。自分の釣りスタイルや状況に応じた最適な水中糸を選ぶことで、より快適で効果的な釣りが可能になります。本記事では、水中糸の種類や特徴、使い分けのポイントについて詳しく解説します!
水中糸の役割とは?
水中糸は、オトリ鮎を操作しやすくし、かつ感度を高める重要な役割を持っています。適切な水中糸を選ぶことで、自然な動きを演出したり、野鮎の前当たりを感じてポイント攻略することが可能になります。
水中糸の種類と特徴
1. ナイロンライン
- 特徴:適度な伸縮性があり、初心者にも扱いやすい。比重は1.1前後。
- 適した場面:流れが緩い場所での泳がせ釣り。硬めの竿を使用していてバラシが多いとき。
- メリット:価格が安く、トラブルが少ない。
- デメリット:伸びがあるため感度が低い。吸水性があり、何度も使えない。

2. フロロカーボンライン
- 特徴:伸びが少なく、感度がやや高い。比重は1.8前後。
- 適した場面:オトリ鮎の操作に慣れていない場合や、トラブルを避けたいとき。
- メリット:耐摩耗性が高く、特に鼻カンハリスに向く。価格が安い。ハリがあるため扱いやすい。
- デメリット:直線強度があまり高くないため、水中糸としては太くなり水の抵抗を受けやすくなる。

3. メタル系ライン
- 特徴:感度が高い。製品によるが比重3~10くらいと重い。
- 適した場面:競技や上級者向けの釣り、強い流れの中で使いたいとき。
- メリット:感度が高く、高比重のため強い流れでもオトリを沈めやすい。
- デメリット:高価で扱いが難しい。通常の結び方では糸が結べないため、仕掛けづくりが手間。

4. PE系ライン
- 特徴:感度が極めて高い。比重は1.0前後。
- 適した場面:(一般的には)トロ場や淵の泳がせ釣り。大石が少ない場所で使いたいとき。※下で僕の個人的な考えを説明しています。
- メリット:糸を張った時の感度は最高レベル。直線強度が強く、糸が細くできる。安い。
- デメリット:擦れに弱く、石を巻いたりすると一瞬で切れる。比重が軽く、風にあおられやすい。

※現状、PE系のラインで鮎釣りに使えるのは、DUEL(デュエル社)のArmored(アーマード)シリーズくらいです。他メーカーからも鮎釣りに使える細いPEラインの登場を待ちたいと思います。
僕はアーマードを愛用していますが、理由は以下の通りです。
・複合メタルに比べて圧倒的に安い。
→鮎用のモデルはやや張りがあって扱いやすいので一番いいのですが、鮎専用でなくても問題ないです
・仕掛けづくりが簡単
→編み込みをする必要がなく、チチワで鼻カン周りと接続できるので、現場での仕掛け直しも簡単です。
・意外と瀬釣りにも向く
→水深があまり深くなく石が多い急瀬では、比重の重い複合メタルなどでは根掛かりが多くなる場合があります。アーマードは比重が軽く水に浮きやすいため、却って根掛かりが減る印象があります。
●注意点としては、比重が軽くフワフワしているため、糸をたるませると途端に感度がまったくなくなることです。アーマードを使用する場合は、ソリッド穂先や全体的にしなやかな竿と組み合わせて、常に微妙にテンションをかけた状態でオトリ操作するのがよいと思います。
釣り場や状況に応じた水中糸の選び方
- 泳がせメイン → ナイロンライン(扱いやすさ重視)
- 一般的な釣り場やオールラウンドに使いたい → フロロカーボンライン(バランス型)
- 大会や競技志向、感度重視 → 複合メタルライン(ハイエンドモデル)
- 感度と強度が欲しいがお金がない(泣)→ PE系ライン(アーマード)
まとめ
水中糸は、釣り人のスタイルや狙うポイントによって最適なものが異なります。ナイロン、フロロカーボン、メタルライン、PE系ラインの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることが重要です。
自分に合った水中糸を選んで、友釣りをもっと楽しみましょう!