テンカラ釣りは、シンプルな道具と技術で渓流魚を狙う日本伝統の釣法です。初心者でも始めやすく、奥が深いのが魅力。本記事では、テンカラ釣りに必要な仕掛けを完全解説します!
1. テンカラ竿
テンカラ釣り専用の竿は、一般的に3.0m〜4.5mの長さが主流です。
おすすめのテンカラ竿については、こちらの記事で紹介しています。
【テンカラ】これさえあればOK! 超無難なテンカラ竿の選択
2. ライン
テンカラ釣りの大きな特徴である「毛バリを飛ばす」という機能を大きく左右するのがこのメインラインです。竿と同じ長さにするのが基本です。主に以下のような種類があります。ぼくのおすすめはストレートラインです。
- テーパーライン:ナイロンなどの糸を縒り合わせて作ったライン。1本のラインの中で太さが変わるのが特徴で、竿先から毛バリ側に向かって徐々に細くなっていきます。キャスティングがしやすいため初心者におすすめですが、ライン全体の長さが調整できないという欠点もあります。
- レベルライン:最近のテンカラ釣りではこちらが主流になってきています。均一な太さのラインで、毛バリを飛ばすためにライン自体にある程度の重さを持たせるように工夫されています。レベルラインには材質等でいくつかの種類があります。
- フロロカーボン:適度な重さがあり、扱いやすい。2~3号が標準。巻き癖が付く欠点があるので、使用前には引っ張って伸ばす必要があります。
- ストレートライン(フジノ):ポリアリレートの組糸です。巻き癖が付かず、使いやすい糸です。耐久性も高く、数年間トラブルなく使用し続けられる場合もあります。
- ソフティライン(フジノ):ナイロンのレベルライン。巻き癖が付きにくく、適度な伸びがあります。



3. ハリス
テンカラ釣りでは、フロロカーボンのハリス(0.6号〜1.2号)が一般的。約50cm〜1mの長さで結びます。

4. マーカー
ラインの視認性を上げるために、メインラインとハリスの間に入れます。なくても問題はありません。お好みでどうぞ。

5. 毛バリ
毛バリは、テンカラ釣りの核心部分です。
- 逆さ毛ばり:テンカラ釣りの代表的なパターン。
- ウエット毛ばり:沈めて使うタイプ。
- ドライ毛ばり:水面に浮かせて誘うタイプ。
6. 仕掛けの組み方
基本的な仕掛けの流れは以下の通り。
- 竿の先端にラインを結ぶ。
- ラインの先にマーカーを結ぶ。
- マーカーの先にハリスを結ぶ。
- ハリスの先端に毛ばりを結ぶ。
太くてかたいラインは穂先に直接結べませんので、接続用の糸でちちわを作って取り付けます。最初からマーカーまで接続済みのセットになっているものが使いやすいです。ストレートラインは長持ちするので、一度購入すればかなり長く使えます。

ハリスは毛バリを交換したり石ズレで傷んだりして短くなってきたら適宜交換します。メーカーなどはあまりこだわらなくて大丈夫です。鮎釣りで使用しているものを流用できます。

まとめ
テンカラ釣りはシンプルな仕掛けでありながら、奥深い釣りを楽しめます。基本の仕掛けをマスターし、自然の中で快適な釣りを楽しみましょう!